2歳から療育に通った息子の成長

発達
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はじめに

息子は2歳で「自閉症スペクトラム(高機能自閉症・アスペルガー)」「ADHD」「発達性協調運動障害」「構音障害」と診断を受けました。

作業療法・療育・主治医から親への指導により成長した息子の様子を書きます。

子どもの発達は十人十色であり、同じように育てても成長の仕方は違います。

あくまで一例として、息子の話なのでご理解をよろしくお願いします。

 

息子の診断について詳しくは→ある日突然「障害児」になった息子 ① 

ある日突然「障害児」になった息子 ② 

 

どんなことをしたの?

息子は2歳で診断を受けてすぐに

・主治医からの指導

・作業療法

がスタート。

 

それから

・小集団の療育

・障害児のスイミングスクール

・訪問看護で作業療法

をしました。

訪問看護の作業療法はとても良かったのですが、たまたま支援が進んでいた地域に住んでいたので受けられたようです。

他県に引っ越した時に新しい主治医から「うちの県では同じような支援は受けられないです。」と言われました。

当時は分かりませんでしたが、支援をたくさん受けてかなり恵まれていたようです。

 

どう変わっていったの?

息子はその都度、必要な支援を受けることができて運が良かったと思います。

2歳の頃は、癇癪と激しい自傷

2歳のころは毎日何度も癇癪と激しい自傷、言うことを聞かないので屋内で走ったりお菓子を買いたくて床に寝転がって泣いたりして買い物にも行けず大変な日々でした。

癇癪や自傷が起きるとなだめても怒っても、自分の思い通りにならないと収まらなかったのです。

外出中に癇癪や自傷が起きると言うことを聞いてあげるか、暴れ狂う息子を担いで家に帰るかしかできませんでした。

 

主治医の指導

そんな息子に対して、まず主治医はたくさん抱きしめるようにと指導してくださいました。

赤ちゃんの頃から息子を抱っこや抱きしめることは困難でした。

なぜなら息子を抱っこしようとすると毎回激しく反り返って抵抗され落としそうになったからです。

抱っこひももダメでした。

反り返ったり変な動きをするので抱っこひもでも大変で、そもそも正しく抱っこひもを装着する事すら難しかったのです。

「抱っこが嫌いな子なんだ」と諦め、親が座っている時に膝の上に寝かせるくらいしかできませんでした。

愛着障害に似た症状

あとで自分で勉強して気づいたのですが、愛着障害に似た症状でした。

息子は自閉症スペクトラムなので愛着障害ではないようですが、症状としては似ていました。

主治医曰く、自閉症スペクトラムの子は愛着を形成するのが難しいのだそうです。

通常は、目と目を合わせて笑い合ったり、抱っこをしてお母さんの心臓の音を聞いて安心したり、かわいい声をだしてかわいがってもらったり、泣いておむつを替えてもらったりと、赤ちゃんの頃からの自然な仕草で母親との愛着を形成していきます。

それが、自閉症スペクトラムの子では自然とできず、母親も愛着を形成できないまま大きくなってしまうのです。

そこでまずは「癇癪や自傷を起こしたら、子どもが嫌がっても抱きしめなさい」と指導され、疑問を抱きながらも夫に手伝ってもらい嫌がる我が子を抱きしめることから始めました。

息子は2歳でしたが反り返って胸と胸を合わせて抱き合うことを嫌がり、母親として辛かったです。

その頃は息子が発達障害であることを受け入れられていなかったので、これで変化がなければ診察に行くのをやめようと思っていました。

しかし、息子が変わったのです。

「癇癪や自傷を起こしたら抱きしめる」を繰り返していると、そのうちに抱きしめたら息子が泣き止むようになりました。

私と夫は、手が付けられなかった息子が変わり始めたのを実感したのです。

そこから主治医を信頼するようになり、指導されたことはとりあえずしてみよう、効果がないように思えても続けてみよう、と思うようになりました。

 

どうやら息子は他の子供たちが当たり前にするような「ママー」と可愛く泣きつくことができなかったようなのです。

多くの子供は誰かに教えられなくてもお母さんに抱きしめられたら安心するとどこかで分かっているから、何かあったときは子どもは手お伸ばしてお母さんに抱っこを要求しますよね。

赤ちゃんの頃に反り返って抱きしめられなかったので「お母さんに抱きしめられたら安心する」ことを経験していなかった息子は不安になった時にどうしていいか分からず癇癪や自傷を起こしていたのです。

これは7歳になった今でもたまにあります。

でも今では「母ちゃん、ぎゅっして」と言いに来たり、癇癪や自傷を起こしてしまったときは私が「ぎゅっをしよう」と言うと来て落ち着くようになりました。

 

※抱きしめることについて詳しくは→主治医からの指導~抱きしめられない息子~

変化と成長

小学校低学年までの成長を書きます。

 

多動・落ち着きのなさ(ADHD)→不安から来るものが多いことがわかり、事前に説明したり、無理な指導をしないように先生に理解をしていただくことで軽減。

愛着を形成することや、事前にどうするか言っておくこと、年齢的な成長により、一人で振り返りもせずにズンズン行ってしまうことはなくなりました。

後ろを振り返り親がちゃんとついてきている確認して先に行くことはあります。

今の主治医からは「ADHD」という診断名はそろそろ外してもいいと言われています。

 

癇癪・自傷→2歳に比べると激減。

けれど環境の変化や、お友達から意地悪をされたときなどにたまにある状態。

 

構音障害→親としては気になる発音「た」が「ちゃ」になったりがあるのですが、最近は目立つことはないようです。

4歳の頃にSTを受けたことがありますが、STするほどでもないということで1回で終了しました。

 

発達性協調運動障害→まだまだ手先は不器用ですが、予想していたよりも小学校の勉強で文字を書けています。

文字は枠内に収まり、読めます。

運動面では作業療法のおかげか、走るのはそこそこ早いようで鬼ごっこなどを楽しんでいます。

運動会などで見ていると、体の動かし方はやはり不器用さがありますが目立つほどではありません。

なわとびは年長の頃は1回も飛べませんでしたが、小学校で取り組みがあり今では何十回と飛べるようになりました。

大縄跳びも難なくクリア。

本人は二重跳びが出来るようになりたいと意欲的です。

 

対人関係→一番心配していた対人関係ですが、予想に反して良くなっています。

それはなにかトラブルがあったときにすぐ先生に報告していただき、親が家庭で子どもと話し、子供からも意見を聞く、と言うのが効果があったと思います。

特に私たち夫婦は、「あなたはこれをされてもどうも思わなくても、多くの人は嫌なんだよ」と多数派の意見を子供に伝えるようにしています。

多数派のルールとしてこれはしない、こうすると具体的に伝えています。

その積み重ねを何年も行い、今では2歳の頃が嘘のように成長しました。

主治医の先生方からの親への指導はとても大切だと思いました。

 

早期療育をした方が良い理由

引っ越しのために主治医は途中で変わりましたが、どちらも早くから療育や親の関わり方の修正、環境整備をした方が良いとの見解でした。

早くから対策することで予後が良いそうです。

「あれ?」と思ったら早く動くことをおススメします。

なぜなら、年齢が上がるにつれて子供が変わりにくくなるからです。

定型発達の大人でも若ければ柔軟に変われますが、年配の方などはなかなか変われないのと同じです。

発達障害の子は誤学習(叩いて注意を引けばいい、というような間違った行動の学習)してしまうとその行動や考え方を変えるのが難しいです。

できるだけ誤学習を少なくし誤学習した時はすぐに適切な対応を取ることが重要です。

できれば就学前に療育や専門家と関わっておくと良いです。

まずは親が正しい知識を持ち、環境を整えてあげることが第一歩です。

そのためには主治医に指導をしていただいたり、園や小学校の先生に理解をしてもらうことが必要です。

 

まとめ

息子の例をお伝えしましたが、アスペルガータイプは特に早めに支援に繋がると良いです。

アスペルガーの中でも認知の歪みがある子は放っておくと知らない間にどこから教えて行けばよいか分からない状態になります。

我が家は早めに支援を受けることができて驚くほど子供が変わりました。

愛着関係、信頼関係を築けたことが一番大きかったです。

発達障害の子供は独特なので「一般的な子育て」の中には答えがなく、専門家から指導を受けられたことが良かったです。

 

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