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嫌なことがあると眠れず、共感の言葉が響かない息子~それでも成長する~

発達
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発達マイノリティーの息子・たくま。

3歳の頃の話です。

 

 

転んだことがはじまり

3歳の頃のたくまはよく転びました。(発達性協調運動障害 診断済み)

ある日、公園で知り合いの男の子とたまたま会って遊んでいた時のこと。

たくまが何もないところで突然転びました。

たくまは泣かずに、すぐに立って無表情。

私は大丈夫そうだと判断しました。

その後たくまが「色ついちゃったよぉ(ズボンが汚れたことだと思う)」と言ってきたので膝をはらって「これで大丈夫^^」と言ってあげたら再び遊びだしたので特に気に留めませんでした。

 

眠れない夜

そして夜になり、寝る前はいつもお決まりのスケジュールで寝かしつけをしていました。

ストレスが少ない日は19時から片付けや歯磨きを始め、トイレ、絵本、お話をして20時頃寝ていました。

ストレスがある日は23時まで寝ない子でした。

 

けれどその日はなかなかお話を終わらせてくれず、話の合間にボソッと「ぶつかって、転んだ・・・」と言うたくま。

母ちゃん「○くんと一緒にいるときのこと?転んだね。痛かったね」と言っても、その後も話が終わる度に「ぶつかって、転んだ」と言ってきました。

転んだことがストレスの原因だったようです。

原因が分かっても・・・なんて言ったら正解なんだ??と正解が分かりませんでした。

 

 

 

たくま
たくま

ぶつかって、転んだ

なるみ
なるみ

ぶつかって?

(○くんとぶつかったことが嫌だったのかな?

でも見てたけどぶつかってないしなぁ)

 

地面に当たって転んだ時は躓いたって言うんだよ

 

 

たくま
たくま

うん。ぶつかって、転んだ・・・

足が地面にぶつかったことを言っているのかな?

なるみ
なるみ

・・・そっか、躓いて転んで嫌だったね

 

 

 

たくまの気持ちに共感しました。

そして他の話をしていると・・・・

たくま
たくま

ぶつかって、転んだ・・・

 

 

またきた。

え?共感じゃダメ?

 

なるみ
なるみ

えっと、もしかして○くんに転んだところを見られたのが嫌だった?

○君が何か思ったかもと思った?

 

たくま
たくま

うん。

 

これか!!

なるみ
なるみ

大丈夫よ~。

○くん何も思ってないよ。みんな転ぶし。ね

 

たくま
たくま

うん。

 

安心させました。

これで大丈夫なはず。

他の話をして・・・・

たくま
たくま

ぶつかって、転んだ・・・

またか。

何?なんて言ってほしいの!!??

 

なるみ
なるみ

んー・・・、あれか!もう転びたくないってこと?

たくま
たくま

うん。

なるみ
なるみ

それなら大丈夫!

いま××で△先生と遊んでるやろ?(感覚統合の作業療法のこと)

全力で遊んでたら筋力つくし転びにくくなるから!

 

今後の見通しを立たせて安心させた!はず!

他の話をして・・・・

たくま
たくま

ぶつかって、転んだ・・・

もうなんなの~( ;∀;)

なにが正解?

正解はあるの?

共感はしたし、安心させる言葉も言った。

今後の見通しも持たせたのにー!?

他のなにがあるの???

とにかく早く寝てーーーーー( ノД`)シクシク…

 

なるみ
なるみ

・・・あれかな?

転ばないように、どうしたらいいか聞きたいわけ?

たくま
たくま

うん!

なるみ
なるみ

まずあれだわ、いち、走らないこと、走ったら転びやすい。

に、足を高く上げる!足が低いと転ぶ!

たくまは筋力が弱いから足が上がりにくいねん。だから高く上げる!!

あと△先生と遊ぶの頑張れば転びにくくなる!

あの遊びは筋力増やすねん!あと痩せること!

筋力少ないのに贅肉で重いから足が上がりにくいんやわ。

おかわりは1回までにしよ!そしたら大丈夫!

と話し、たくまの返事を待ってたら・・・・・沈黙。

・・・たくま寝てました。

 

 

引っかかってることが解消されないままだと眠れない子だから、安心して睡魔に襲われたんだと思います。(途中まではちゃんと話を聞いていました。)

結局たくまが欲しかったのは今後転ばないようにする具体的な方法。

え?3歳でそんなこと考える?と何年も前のことですがモヤモヤしたのを覚えています。

今思えばこのような面でとてもアンバランスな子でした。

 

解決しないと荒れる

この時期はよくこういうことがありました。

まだ言葉で上手く伝えられないたくまは何度もキーワードをつぶやき、その謎を解こうと必死になる母ちゃん。

これ、謎が解けないとたくまは癇癪し続けたり、いつまでも寝ないので大変でした( ;∀;)

 

よくこの話を周囲にすると「そんなに子供に真正面から向き合わなくても…」と呆れられましたが、たくまは嫌なことをずっと忘れない子だったので…。

逆に周りの子がすぐに納得してくれるのを見た時は衝撃的でした。

 

 

この日のことは、たくまは何もないところで躓いて転んだことが恥ずかしかったようです。

次から転ばないようにしたかったけど母ちゃんになんて聞いたら良いか分からなかったのでしょう。

走らない、足を高く上げる、という具体的な方法を聞いてスッキリしたようでした。

3歳でも立派に自尊心や羞恥心があるんだなぁと驚いた出来事でした。

 

共感が効果ない子ども

心理学を学んでいる時に「共感的理解」を習い、とても良い!と実生活でもその姿勢で話を聞くことが多かったのですが、たくまの子育てでは共感的理解が役に立たないことが多かったです!!

「『嫌だったね』と共感してあげるだけで子どもは満足する」なんて育児書などに書いていますが、たくまは共感したところで満足せず、何度も同じことを聞いてきました。

他人からの共感は役に立たないと思っているようで(かといって共感しないとそれはそれでしんどいと思うんだけど)、具体的な改善方法を求めるのがたくまらしいところでした^^;

 

7歳になったら変化が・・・

幼い頃は特性全開だったので母親からの共感は意味がありませんでしたが、7歳になった今は心が育ってきたようで、共感がほしいようです。

むしろ具体的な方法や説明よりも、母親からの共感や頑張ったことを認める言葉が良いようです。

同じ一人の人間でも、時期によって助けになる言葉や態度は変わるのですね。

 

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