はじめに
私は療育は早く始めた方が良いと考えています。
知的な遅れはないアスペルガータイプや、グレーや軽度の方向けの記事になると思います。
※あくまで個人の意見です。ご了承ください。
療育を早く始めた方が良い理由
端的に言うと、低年齢の方が効果が出やすいからです。
ここで書く「療育」は、公的な機関や民間が行っている小集団の関わりだけではなく、作業療法や家庭内での療育的な関わり方も含んでいます。
以下に私の経験と主治医から言われたことを元にその理由を書きます。
主治医から言われた「ギリギリ間に合う」という言葉
2歳後半で診断を受けた息子は、すぐに作業療法を始めました。
作業療法は発達性協調運動障害に対して行うもので、自閉症スペクトラムに対して効果があるわけではありません。
主治医からは「2歳〇ヶ月ならまぁ、間に合い・・・ます・・・ギリギリ。」と言われました。
雰囲気的には間に合わないくらいの言い方でした^^;
2歳後半なので早い方だと思っていましたが、そうではありませんでした。(ショック)
さらに医師曰く「療育が効果があるのは6歳まで。6歳までに脳が完成するんです。それまでなら関わり方で脳が変わります。だから6歳までに療育をすることが大事」だそうです。
自閉症スペクトラムは脳の障害だと言われています。
そのため脳が変わりやすい6歳までの時期はとても重要なのです。
親が変わること
発達障害は親の育て方によるものではありません。
親の育て方のせいではありませんが、子供に合った育て方をするとグンと伸びます。
主治医から指導されたことは、療育的な関わり方でした。
(並行して抱きしめることも指導されました。その記事はコチラ→主治医からの指導~抱きしめられない息子~)
療育的な関わり方とは、肯定的な言い方と褒める事です。
肯定的な言い方と褒めることは、診察があるたびに指導されました。
息子は少しずつ変わっていきました。
集団療育と家庭内療育
診断後に公的な機関で集団療育が始まりました。
大人とだけではなく子供と関わることで学べることは多く、息子が楽しんで通えて良い経験になりました。
先生方も肯定的な言い方を心掛けてくれますし、課題が上手く出来なくても息子を否定しません。
息子が他の子どもから意地悪なことを言われたら先生が「悲しいね」と気持ちを代弁してくれたり「そんなこと言われたら嫌だよ」と言い返す見本を見せてくれました。
家庭内療育ではできない学びができました。
けれど集団の療育だけで良いかと言えばそうではありません。
家庭で過ごすことが大半な幼児期。
家庭内での言葉かけや態度が子どもに大きく影響します。
ただでさえ手がかかる発達マイノリティーな子供。
日々過ごすことすら大変でした。
けれど親が子どもを周りと比べない、怒らず肯定的な言い方をすることで子どもが少しずつ変わり、親も過ごしやすくなるのです。
とはいっても大変な子育てでしたから、よく療育の先生に相談していました。
療育の先生は話を聞いてくれて親のことも肯定してくれました。
親が元気でないと子供も健やかに育ちません。
療育に行くことで親が安心して子育てできるのです。
家庭内療育も集団療育もどちらも大事で、家庭内だけで療育しようと思うと大変です。
集団療育と並行して行うのが望ましいです。
アスペルガーの場合
息子が昔で言うアスペルガーです。
私の身内もアスペルガーでした。(未診断ですが息子の主治医に話すとそうだろうと言われました)
私自身はまだ小学生の息子しか育てていませんが、身近に成人したアスペルガーがいたのでどのような流れを辿りやすいかを知っています
・年齢が上がるほど意固地になり手が付けられなくなる
・違和感を放置して正されることはない
・独特の考え方が根付くと大変
・早い段階で認知の歪みを正すことが大切
家族の立場として上記のことが考えられます。
アスペルガーは本当に、扱いが難しいです。
低年齢のうちに親子の信頼関係を築いておいた方が良いです。
年齢が上がった時に「お母さん(またはお父さん)の言うことなら聞いてみようか」と思われるくらいの関係になっておかないと後々大変です。
その関係を作るためにも療育的な関わりが大事です。
療育に行かなくても良い場合
療育に行く利点は、親が子供に合った関わり方を学べること、型にはまらない子供を周囲の人に受け入れてもらえること、療育の先生に親の不安や苦労を否定せず聞いてもらえて親が安心して子育てできることだと思います。
・親が療育的な関わりができる(療育のプロであったり、療育の知識はなくても自然に身についている)
・周囲(園や学校、親)の理解があり環境が良い
もし上記のような環境があるのなら療育に行かなくても良いと思います。(あくまで個人的な考えです。)
でもこのような恵まれた環境はなかなかありません。
療育に携わる仕事をしていても我が子となると周りと比べてしまったり怒ってしまうこともありますし、冷静でいられないものです。
だから医師から子供のことを教えてもらい、子供に合った関わり方を親が習得するのです。
ほとんどの場合は周りの理解は最初はないので、療育の先生たちに理解してもらい助けてもらうのです。
誤解されたくないのでもう一度書きますが、発達障害は親のせいではありません。
親は一般的な子育てをします。
そのこと自体は悪くありません。
けれど発達障害の子供には一般的な育て方は相性が悪いので、やり方を変えれば良いのです。
気付いたときすでに6歳以上の場合
そういう方ももちろん多いと思います。
「あれ?」と思ったらすぐに行動することをお勧めします。
発達障害を診断できる医師を探してください。
発達障碍者支援センターに電話して相談するところから始めても良いです。
家族だけでどうにかしようと考えずに、周りに助けてもらってください。
もし6歳以上でも、親御さんが本気で子どもと向き合い、子供ではなく親御さん自身が変われるならきっとうまく行くと思います。
親が変われば子も変わります。
今はやり方が間違っているだけなのです。
気付いたときが一番早い時期です。
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