はじめに
発達凸凹の小1息子。
以前は勝ち負けに異常にこだわり、負けると癇癪を起こし泣きわめく子でした。
けれど今はゲームで負けても癇癪を起こしません。
主治医の指導含めて今まで行った対策を書きます。
注意:あくまで息子に対しての対策であり、効果の有無は個人差があります。
子どもは十人十色、子供によって合う方法は違いますので一例としてお読み下さい。
負けると泣き叫ぶ
息子は2歳くらいからゲームなどで負けると癇癪・パニックを起こす子でした。
「ギャーーーーー!」と泣き叫び、ゲームをぐちゃぐちゃにし、自分が勝つまでゲームを続けさせようとしました。
家では勝ち負けのある遊びは極力避けていました。
もしくは親がわざと負けて息子が勝つようにしていました。
けれど外では「負け」を避けることは出来ず、年中の頃に園で「はないちもんめ」をして息子のグループが負けて息子は泣き崩れていました。
主治医からのアドバイス
主治医に相談すると、「勝つことにこだわる子」は発達障害児あるあるだそうです。
負けたら癇癪を起こします。どうしたら良いでしょうか?
ゲームは勝ち負けだけじゃなく、本来はその過程が楽しいものです。今は勝つことだけが楽しいと思っているから負けたら楽しくない!になってしまいます。家族でゲームをするときに、親が負けても「あー、負けたけど楽しかった!^^」と言ってみてください。
わかりました。でも人生ゲームなんかをしていると、負けようと思ってもつい勝ってしまうことがあって…。息子は勝つまで何度でもやろうとするのですが、人生ゲームは一回1時間以上かかるので何度もできなくて…
人生ゲームは運のみで勝ち負けが左右されるゲームなのでたくま君(息子)と相性が良くありません。
え!そうなんですか!?
はい。すごろくのような運のみで勝ち負けが決まるゲームや、トランプのような運と知識と経験がないと勝てないゲームは相性が悪いです。頑張っても勝てませんから。
そうなんですね…。では、どんなゲームが良いのでしょうか?
「おばけキャッチ」というボードゲームが良いですよ
おばけキャッチ???
これだと運も知識も関係なく感覚で判断して遊べるので、割と年齢関係なく遊べます。
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メモメモ・・・あとで買います・・・!!
今のたくま君くらいならあまり手加減しなくても遊べると思いますよ。そのうち大人がわざと負けてあげなくてもよくなります。本人の頑張り次第で対等に遊べるので良いですよ。
ありがとうございます
すぐに「おばけキャッチ」を買い、家族で遊びました。
ルールはちょっとややこしいのでamazonの説明を見てください。
感覚で遊ぶゲームなので低年齢から遊べます。
息子が年長(6歳)の時に初めてしたのですが、完全に大人と対等とまではいかなくても、他のゲームに比べてかなり強かったです。
主治医のおっしゃる通り手加減はあまりしなくても遊べました。
そして1年経った今では、大人がちゃんと集中しないと・・・していてもたまに息子に負けます(;・∀・)
「おばけキャッチ」を家族で楽しみ、私が負けても「あー楽しい!」と声にだして言いました。
そういえば息子とゲームをしている時に、私は負けたら悔しがって見せていた気がします。
そうした方が場が盛り上がって楽しいと思っていました。
けれど息子からすると負けたら悔しがるものなんだと違うメッセージになっていたのかもしれません。
「負けても楽しい」と言うことで、すぐに息子に効果があったわけでありませんが、1年ほど経った今は負けても癇癪を起こすことはなくなりました。
ゲームを通して少しずつ負けても楽しい体験を積むことが大事です。
他の対策
家での言葉かけ
主治医に言われたことではないのですが、なんとなく私がしていた言葉がけです。
我が家は一人っ子なので、息子に本音を言ってくれる相手がおらずその役割を私が少ししようと思いました。
① まずは「負けて悔しかったんだね」と負けてギャーギャーしている息子の気持ちに共感。
② 自分が勝つまでゲームしようとしつこいときに「もう一度やって母ちゃんが負けないといけないの?いつも母ちゃんばかり負けておもしろくない。たまには勝ちたい。」と言って相手の気持ちを説明することもありました。(毎回ではありませんでしたが、いつも言うことを聞いてくれた母ちゃんが意思表示をしてハッとしていました)
(お子さんが複数おられる方は、他の兄弟児の気持ちを代弁するだけで良いと思います)
② 「母ちゃんが負けないといけないならしたくない。負けてもギャーギャーにならないならしてもいい」と最初に説明。
上記のことを根気強く伝えました。
もちろん言えばすぐ改善するわけではないです。
負けてもギャーギャーならないと約束してもギャーギャーなることはありました(笑)
2・3回やってみて効果がある魔法のようなやり方はないんですよね。
言ってすぐできなくて当たり前の子達なのです。
何度も何度も伝えて、1年くらい経って出来ればハナマルです。
その時は理解できなくても、何かの場面で「あれ?これ母ちゃんが言ってたことかな?そうか!こういうことか!」と突然理解できるようになるのです。
余談になりますが、以前の4歳まで通っていた主治医からは勝ち負けにこだわる子に対しては、最初はゲームの勝つのは親:子が2:8くらいから練習して、たまに親が勝つけどほぼ子供が勝つ状態で少しずつ負けることに慣れさせていき、少しずつ5:5までもっていくようにと言われていました。
最初から5:5で子どもに納得させるのはさすがに無理があるのかもしれません。(でも兄弟児がいたら調整が難しいですね)
日常的に私が勝つ割合については意識して調整していました。
放課後デイサービス
今息子が勝ちにこだわらなくなったのは年長の頃に通っていた療育でも様々な言葉かけをしてもらっていた効果もあると思います。
ただ療育ではあまり人と競うゲームは設定されていませんでした。
就学し新しい放課後デイサービスに行くようになり、そこには年上のお兄さんお姉さんがいてウノや野球盤などをしてくるようになりました。
小学生にもなるとこのような遊びは避けられません。
入学直後はやはり負けることで泣きそうになることはあったようです。
デイの先生から危うさはあったと聞いています。
けれど小1秋の今では負けてもゲームの過程を楽しんでいると報告受けました。
主治医の言う通りの状態になっています。(すごい・・・)
きっとデイで日常的に(週1~2利用)子供同士でゲームをし、先生の人数が多いので目が行き届いていてその都度適切な言葉かけをしていただいていると思います。
高機能やアスペルガー、普通級の子も多く利用するデイなので情緒的な問題への対策が日常的にされています。
このようなデイで手厚く見ていただいたこともあり、息子はぐんと伸びました。
1年前からの「おばけキャッチ」での下地があったからかもしれません。
ある時期は毎日のようにしていましたし・・・。(親が大変でした)
効果
今では負けて癇癪を起こすことはなく、ゲームの過程を楽しんでいます。
もちろん勝ったら嬉しいみたいですが。
勝ちたい気持ちはだれでもある。
でも負けてしまうこともある。
結果がすべてではなく、ゲームをして楽しかった、みんなで楽しんだ、と楽しむことが目的なんだと分かったようです。
おわりに
・親が「負けても楽しかった」とゲームの過程を楽しむ姿を子供に見せる
・年齢関係なく遊べるゲーム「おばけキャッチ」はオススメ
・相手の気持ちを代弁、癇癪を起こし続けていたら相手は遊びたくなくなると説明(何年もかけて)
・下地を作ってから大人が見守る中で、子どもたちで遊ぶ経験を積ませる
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