はじめに
久しぶりの投稿です。
皆さま、お元気でしょうか。
私は昨年、臼蓋形成不全の骨切り手術を受け、まだリハビリに通い杖をついて歩いています。
今年中には杖なしで歩けたらと思っています。
今日は近況を交えながら、私立中高一貫校に入ってよかったことを書こうと思います。
息子たくま(自閉症スペクトラム、ADHD)は私立の中高一貫校に通っていますが、中学受験をするかどうか迷ったときに、いろんなブログや経験談を読みました。
この記事が、そんな親御さんの役に立てたら幸いです。
私立中高一貫校についてだけ読みたい方は、目次の「私立中高一貫校で良かったこと」からお読みください。
まずは近況
はじめて読む方への、たくまの紹介
たくまは、2歳の頃に自閉症スペクトラム(今は自閉スペクトラム神経症?)とADHDと構音障害と診断されました。
早期に療育や医療に繋がれたためか、予後が良く、今は定期診察も終了し(主治医から、もう必要ないと言われました)放課後デイサービスなどにも行っていません。
二次障害などもありません。
小学校は支援級で入学し、三年生の頃に先生の勧めで普通級へ移動。
特児を受給するほどの大変な子でしたが、親の想像をはるかに超えて成長中です。
なお現在、特児はいただいておりません。
今は私立の中高一貫校の中学二年生です。
私立中学に入学した直後
入学直後、たくまのクラスは「いじめ問題」で大荒れでした。
正直なところ「これなら学費の安い公立の方が良かったかも…」と後悔しそうになったほどです。
たくまから相談を受け、担任に相談しても解決せず、最終的に学年主任の先生によるアンケート実施でようやく問題が表面化しました。
そんな荒波の中で始まった中学生活でしたが、二年生になり、大きな転機が訪れます。
たくまのクラス担任を、学年主任が兼任することになったのです。
いじめられていた生徒は別のクラスへ。
たくまの学校は、基本はクラスメンバーが大きく変わらず、数人の生徒がトレードされる感じでクラス替えがあります。
たくまの中学の学年主任は、本来担任は持たないそうです。
でも人手不足で、今年は持つことになり、すごくしっかりした先生だから安心していました。
そして、その担任になって、今で9か月経ったんですが。
……その先生、素晴らしすぎました。
神先生と呼ぶことにします。もちろん仮名です。
神先生が担任になってから、クラスが落ち着き始めました。
二学期になるころには、たくまが安心して登校できるようになりました。
たくま自身がいじめられていたわけではありませんが、そのような殺伐としたクラスの雰囲気に、たくまの心は疲弊していました。
一年の頃は、生徒同士の殴り合いの喧嘩とかありましたが、今はありません。
たくまの中学生活への慣れもあるんでしょうが、「神先生のクラスなら、何かあっても先生に相談すれば大丈夫」という安心感が大きいようです。
この辺は、結局は先生運ですよね。
そこは私立も公立も関係ないと思います。
すると不思議なことに、たくまの心に余裕ができたのか、自分から勉強する習慣が身につき始めたんです。
毎日提出する「自主勉強ノート」も、一年生の頃はやっつけ仕事で埋めるだけでしたが、今はちゃんと自分の身になるように取り組んでいます……!
優等生の親御さんからしたら「当たり前」のことかもしれません。でも、自分から勉強するタイプではなくテストも舐めていたたくまにとっては、本当に、本当に大きな変化なのです。
もちろん神先生の指導もありますが、これには「周りのお友達の影響」も大きかったようです。
私立中高一貫校で良かったこと
たくまが通っている中学は、決して上位校ではありません。
詳しくは書けませんが、特性がある子が集まりそうな学校です。
まあ実際、めちゃくちゃ多いだろうとは思います。
そして、偏差値も高くはないです。
環境が良い
そんな感じの、秀才が集まった集団ではないのにもかかわらず、なぜか周りにはしっかり勉強する子が多いんです。
これには驚きました。
勉強をしない子は少数派。
そんな環境が、思春期のたくまには良い刺激になったようです。
たくまの仲良い友達は、みんなたくまよりも成績が良いのです。
一年生の頃のたくまは、正直なところ成績は良くはなかったので、それはそうかもしれませんが。
クラスが荒れていて、しかも環境の変化に弱いたくまなので、親は成績よりも毎日学校に行くことを優先していました。
今までの経験上、新しい環境で1年過ごしたら慣れると思っていたので、最初の1年でたくまを潰さないようにすることを意識しました。
そうやって二年生でクラスが落ち着き、たくまもやっと中学生活に慣れてきました。
たくまが自分から勉強を始めたのは、間違いなく周囲の友達の影響です。
かつてのたくまは、テストを舐めていて自習なんてしないタイプでした。
しかし、仲の良い友達を遊びに誘った際、「テスト前だから勉強する」と断られたことが大きな衝撃だったようです。
「テスト前は勉強モード」という周囲の当たり前に触れ、自然と学習習慣が身についていきました。
テストの結果も見せあってるようですが、みんな自分よりも良いから、頑張ろうと思ったみたいです。
親が言ってもなかなかやる気を出しませんが、友達と競い合ったらやる気になるんですよね。
環境によっては、勉強ができることを茶化されたりもするかもしれません。
たくまの中学には、そういう空気は一切なくて、勉強できる優等生はすごいっていう雰囲気です。
私自身の中学校は大荒れで、優等生はからかわれる空気すらありましたからね。
真面目に努力することがからかわれない環境は大事です。
そして、この前の期末テストでは、仲良いお友達に初めて点数で勝ったみたいです。
「きっとその友達は、次はもっと頑張ってくるだろうから、僕も勉強しないと」ってたくまが言っていました。
お友達と、切磋琢磨してます。
周りの環境が良いのです。
1年生の頃は心配しましたが、やはり環境が良いことは私立の強みだと思いました。
あれだけ荒れたのは、環境変化で皆が落ち着かなかったこともきっとあったのでしょう。
で、公立だったらどうなのかな?と疑問に思いますよね。
この前たまたま、同じ学区のママ友と話すことがあって、公立の中学の話になったんです。
そのお子さんは小学校時代にたくまの仲良しで、たくまよりも優秀なタイプです。
お母さんもしっかりした方で。
でも、周りがやる気ない子ばかりで、その集団の中では点数が良いから、勉強しなくなったって言っていました。
きっと謙遜も入ってるでしょうし、話半分で聞いた方がいいかもしれませんが。
でも、公立中学あるあるかなと、自分の経験上は思うんですよね。
思春期だからこそ、身近な周囲と同じように振舞おうとして、勉強の習慣などは特に影響されやすいです。
あと、テスト問題の出し方も、公立と私立だと随分違うんだと感じました。
まずは土台を作る勉強
学校にもよるかもしれませんが、公立の話を聞いていて、たくまの学校の方針みたいなのを感じました。
たくまの学校の定期テストは、どの教科でもだいたいそうですが、ここが出るよと細かく教えてくれます。
生徒たちはそれを覚えれば良いのです。
(でもまあ、それを実行するのが難しいのですが。)
たとえば、英語なら、「英語の問題集の○ページから出すから書けるようにしておくように」とか。
そして、そのページのいくつかの問題が、そのまま出ます。
だから、努力したら努力した分、得点が上がるんです。
努力が報われるから、やる気になるし、楽しくなりますよね。
そしてそうやって丸暗記しておくことって、無駄にならないんですよね。
勉強においては。
英語なんて、例文を覚えていたら他にも応用できることありますし。
このテストの出し方は、まだ中学ですし、個人的にはすごく良いと思っています。
たぶん、たくまの中学は応用力よりもまずは土台となる基礎に力を入れてるんでしょうね。
勉強は、まずは暗記が大事ですしね。
そこから理解に繋がることも多いと思います。
でも同じ学区の公立中学の定期テストは、問題集そのままの問題は出ないそうです。
何かしら問題を変えてくるらしいです。
たくまは英語が苦手だから、見覚えのない英文が出てきたら思考停止するでしょう。
英語に絞って話すと、中一や中二の、英語塾へ通って来なかった子にとっては、問題が難しい気がします。
英語を理解していないといけないから。
今は小学校から英語の授業がありますが、たくまは何も理解していませんでした。
そもそも、小学校では、宿題で英語はほぼでなくて(ローマ字があるくらい)、スペルの練習などもありませんでしたが、中学では「小学校でやったから知ってるよね」と分かってる前提で話が進むようです。
そのため、たくまは最初、絶望していました。
私も中学時代は、英語が苦手だったのでたくまの気持ちがわかります。
英語は、慣れるまで時間がかかるんですよね。
だから中学生の間は、問題集の問題そのままがテストにでるので十分です。
ちなみに私は、大学受験の頃には英語が一番得意になっていたので、時間と経験さえ積めばたくまも苦手から脱出できると思っています。
公立の話を聞くと、ちょっといろいろとハードル高そうでした。
「出来る子」を想定しているように思えました。
だから、出来る子は高い点数を取れるらしいです。
塾とか行ってる子ですね。
ちなみにたくまは塾行ってません。
中学へはスクールバスで通っていて、帰宅時間が遅くてたくまの体力では無理と判断したからです。
あと、塾へ行かなくても、学校の授業をちゃんと聞いていれば定期テストの点数が取れます。
たくまが公立に行っていたら、努力しても報われないし、周りも勉強しないし(小学校の時の仲良しとはたまに会ってるけど、あまり勉強しないみたい)、今とは違う感じになっていただろうと思います。
勉強の仕方が身につく
そして今回、一番書きたかったのがこれです。
たくまの中学では、勉強の仕方を徹底的に教えられている気がします。
それは何かというと、一つ目は毎日コツコツ進める自主勉強(以下、自主勉)です。
公立でもあるらしいですが、集計を生徒は見ないみたいです。
たくまの中学は、先生が生徒全員分の自主勉ノート数を集計して、毎日貼りだしています。
地味だけど先生も大変な作業ですよね……。
先生には感謝です。
自然と、次の日にある英語単語テストを練習しようとか、漢字テストの練習を使用とか、たくまなりの使い方が出来ています。
たくまは、友達と自主勉ページを競いながら楽しく取り組んでいるみたいです。
中学二年の冬、自主勉が当たり前の習慣になりつつあります。
すごい!
二つ目は、提出物の重要性を教えてくれること。
とにかく、提出物にうるさいです。
一年生の頃なんかは、提出物を出さなかった子には個別でteamsのメッセージが飛んできてました。
学校では、アプリのteamsを活用していて、親もそのメッセージが見れるようになっています。
たくまには毎日「宿題は?提出物は?」って聞いてましたが、それでもたまに漏れてるんですよね……。
うちの中学は、提出物さえ提出期限内にすべて出していれば、5段階評価で4がつくらしいです。
まあたくまは、なんだかんだ提出期限を過ぎていたことが、成績表で分かったわけですが(笑)
提出物を提出期限内に出すって、たくまみたいなADHDがある子にはけっこう大変なんです。
これ、社会人になってから直そうとしても無理かもしれません。
親が手を出せませんし。
だから、すごく良い機会をいただいていると思ってます。
今たくまは、ポケットに小さなノートを入れて、宿題メモして対策しています。
これ、ADHDの子には本当におすすめの習慣です。
使っているのは、ポケットに収まりが良くて、サッと取り出せるこのメモ帳。
そして、シャーペンはこれが使いやすいです。
私も使っていますが、リーズナブルな割に書きやすく、字が上手く見えます。
まあ、たまにこのノート自体をなくして慌てていますが(ADHDあるある笑)
宿題をメモに書くようになるまでも、結構大変だったんですよねぇ……。(遠い目)
そして、大量に宿題として出るこれらの提出物を真面目に取り組んでいれば、それだけでテスト対策になっています。
繰り返しやれば完璧です。(たくまは提出分しか取り組みませんが)
三つ目は、勉強の仕方が分かること。
テストの出し方のところでも書いたように、「指定された範囲をしっかりやれば得点に繋がる」という勝ち筋が、たくま自身にも見えてきたようです。
勉強の仕方が分かってきてるんです。
先生方が出す宿題をしていたら、それがテスト勉強に繋がっているんですよね。
きっと先生も授業でことあるごとに教えてくださっているんでしょう。
毎日宿題が出るし、自主勉もして、勉強の習慣が身に付いてきています。
四つ目は、上記のこれらが出来ていると、高校に上がったときに自然と成績が上がるということ。
よくできているなあと、勝手に感心しました。
もちろん私の憶測なだけなんですが。
でも、たぶんそうだと思います。
中学で教えられていることを、高校に進んだときに実行したら、自然と成績が上がりますよね。
でも内部生はこれが当たり前になっているから、苦じゃなく行うでしょう。
きっと同じくらいの偏差値でも、外部生と比べたらきっと内部生の方が成績が上になるんじゃないでしょうか。
それは贔屓ではなく、そうなるように育てているんだなと。
面談の時に神先生から聞いたんですが、高校の国公立への進学者の人数が、外部生よりも内部生の方が多かったそうです。(外部生の偏差値高めクラスがあるから意外な話でした)
だから、うちの中学生は優秀なんですよと教えてもらったんです。
その理由を考えて、私なりに出た結論が、「そうなるように先生方に育てていただいている」のかなという結論に至ったわけです。
偏差値が高い外部生よりも、内部生の方が国公立進学者が多い。
この意外な事実の理由は、「中学3年間で培った、当たり前の質」にあるのだと感じました。
先生に言われた提出物を守り、毎日コツコツ自習する。
これらは一見地味ですが、高校での高度な学習を支える最強の武器になります。
偏差値という数字を追いかけるのではなく、社会人になっても役立つ「正しい努力の仕方」を育てていただいている。
そう確信した面談でした。
感謝です。
高校受験を回避できる
そして、もともと中学受験をした理由の一つでもあった、高校受験の回避について。
これね、中学2年生1月の今、本当に、高校受験をしなくて済むことが有難いと感じています。
環境変化の弱さ
たくまは環境変化に非常に弱いんです。
これは、発達障害あるあるですよね。
定型児なら、中学三年を充実して過ごせるかもしれませんが、発達障害児は要注意です。
三年は、あっという間です。
受験を考えると、三年もゆっくりできませんしね。
中学2年生の途中あたりから、中学というものにようやく慣れ始めるんです。
小学校と中学は、いろいろと違うので大変です。
先生は厳しくなるし、小学校のようなしっかりと先生が見てくれる感じが一気に減ります。
特に、発達障害のお子さんは、中学という環境変化はしんどいはずです。
で、慣れてきた頃には、もう高校受験について考えないといけなくなるんですよ……!
そうやって考えると、中学に慣れて楽しく過ごせるのは、半年とかその程度です。
しかもこれも、中学の環境がそれなりに良かった場合ですからね。
環境が悪いと最悪です。
敷地が同じ安心感
たくまは環境変化にだいぶ弱いので、校舎は変わりますが、同じ敷地内のほぼ変わらない環境で高校へ行けることで不安がだいぶ軽減されていると思います。
運動場や体育館などは変わりませんしね。
むしろ高校を楽しみにしています。
中学生と高校生で交流がたまにあるのも、不安を軽減する要素なのだと思います。
発達障害の子は、「どんな感じか」がわかると不安が減ることがありますよね。
中高一貫校はその点で、不安を感じにくいです。
人が同じ安心感
高校では、内部生のみのクラスに進みます。
他の科に進みたい人や、成績が足りない場合は他の科へ行くので、減ることはありますが、増えることはありません。
この点はたくまにとってはプラスです。
環境の変化が少ないからです。
学年にはもちろん、同じクラスになったことがない人もいますが、成績順クラスの科目もあるため、割とクラスの垣根が低いです。
同じ学年の子たちとは6年間一緒です。
高校でも同じメンバーというのは、たくまにとって大きな安心感になっています。
中学と高校で、先生が共通しているのも、良い点だと思います。
これも不安の軽減につながっています。
もし何かあれば、中学の先生に相談にいくことも可能ですしね。
本当にこの中学に進学して良かったと思います。
思春期のストレス回避
最近たくまと高校受験の話になり「本当に、中学受験させてくれてありがとう!!高校受験とか無理だった」と言われました。
たくまは不安が強いので、もし公立中学へ進学していた場合、高校受験で落ちたらと考えるだけでストレスだったでしょうね。
中学受験は、別に落ちても公立の中学へ行けるため、ストレスがまだ少なかったと思います。
それも良かったですね。
思春期は、定型児でも荒れる時期です。
育てづらい発達障害児の思春期は、少しでもストレスを減らしてあげるといいと思います。
なにも、ずっとストレスを避けろと言っているわけではないのです。
スモールステップで、その子に合ったハードルの高さを、適宜用意してあげることが大事です。
個人的には青年期あたりまでは要注意かなと思っています。
長くて大変ですが、二次障害になりやすい時期でもあるので。
このまま順調に行って、少しずつ親の手も離していったとしても、環境変化のたびに気を付けなければならないとは思っています。
私の個人的な計画ですが、8年後くらいに、もしたくまが無事に就職ができたとして、就職後1~2年ほどは親が同居して様子を見てやった方がいいと思っています。
仕事に慣れたあたりで、ようやく本当に手を離せるかなと。
年々、手は離れてきているので、もっと早くに自立してくれる可能性もありますが。
これらはすべて、二次障害にならないための対策です。
まとめ:私立中高一貫校に通わせて感じた4つのメリット
「勉強して当たり前」の環境: 周りの友達の影響で、自然と学習習慣が身についた。
努力が報われるテスト形式: 基礎重視の出題で、発達障害の子でも成功体験を積みやすい。
「神先生」による徹底した指導: 提出物管理や自主勉を通じて、一生モノの自学自習スキルが身につく。
高校受験回避の安心感: 環境変化に弱い特性に配慮でき、心穏やかに思春期を過ごせる。
偏差値の高さだけでなく、「その子の特性に合った環境や指導があるか」という視点で選んで本当に良かったと感じています。
おわりに
たくまに中学受験をさせるかどうか迷ったときに、私自身がいろんな方の意見を見て助けられました。
この記事が、かつての私のように悩む親御さんの力になれば嬉しいです。


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