はじめに
発達障害児の親向けの勉強会に参加しました。
感じた事を書きます。
一番大事なこと
基本的なところはだいたいどの勉強会でも共通ですね。
子どもを否定せずに受け入れる。
まずはこれ。
どの勉強会でも、言い方は違えど同じようなことを言われます。
「ありのままの子供を認める」とか、「否定しない」とか。
やり方はそれぞれ
支援者は「子どもを否定せずに受け入れる」ことを実行させるために、
子どもの良いところを書かせたり、
具体的な接し方や言い方を教えたり、
お母さんに気持ちの余裕を持ってもらうためにお母さんの支援をします。
すべては
子どもを否定せずに受け入れる。
これに繋がっているのです。
手段 ① 子どもの良いところを書かせる
漠然とこう言われても、
「うちの子は本当にダメな子で!否定しないなんて無理!」と思うお母さんもいます。
無理やりにでも子供の良いところを書かせて、ほらこんなに良いところあるでしょう?と視野を広く持たせます。
悪いところばかりの子なんていないのです。
どんな子にも、良いところはあります。
手段 ② 具体的に教える
やり方が分からないお母さんもいます。
否定してるつもりはないけど、具体的にどうすればいいの?と。
私はこのタイプです。
最初の主治医は事細かに言い方ややり方を教えてくれる方でした。
主治医「子供が走ってはいけないところで走った時はなんていいます?」
母ちゃん「『走ったらダメ』・・・ですけど?」
主治医「その言い方がダメです。否定しない。『歩こうね』でいいんです」
母ちゃん「!!!!」
こんな感じで、いろんな例を出してくださり、言われた通りに真似をしました。
(息子はどんどん落ち着きました。)
手段 ③ 親(特に母親)に支援をする
発達マイノリティーの親(特に母親)は育児にストレスを感じていることが多いです。
支援者がお母さんの話を聞いてくれたり、アドバイスをしてくれます。
他の同じような子どもがいる保護者と話をする機会を作るのも良いです。
同じような苦労をしている人と話すだけで、心が軽くなる場合もあります。
まとめ
だいたい、勉強会や講習会には上記が含まれている事が多いです。
全部だったり、3つのうちどれか一つだったり。
会によって違います。
(会じゃなくそれぞれ個別に、別の機関で行われる場合もあるけど、目的は同じ)
具体的な言い回しは、私は主治医から教わったのが印象が強くて参考になりましたが、講習会でことばの変換表を配られたという話も聞いた事があります。
それらはすべて、
子どもを否定せずに受け入れる。
このためです。
とても大事なことです。
これが自然とできるようになると、次のステップに進めます。
次のステップ
それは、
子どもを伸ばすこと。
です。
親にできること
親にできることは、良い環境を用意することと、良い経験をさせることだそうです。
良い環境とは
・親が悪い言葉を使わない
・親が暴力を振るわない
などで、親が子どもの見本になる行動をするというお話でした。
「挨拶をしなさい」と子供に言うだけではなく、親が近所の人に元気に挨拶しているところを見せる。
「人を叩いてはダメ」と言っている親が子どもを叩くような矛盾を作らない。
「こうしなさい」と親が言ってもその通りには育たないものです。
けれど、やはり親が育てたように育つのです。
叩いて育てたら、人を叩くようになる。
ののしって育てたら、人をののしるようになる。
けれど、親だって間違うことはあります。
その時は、誠心誠意、謝るのです。
そうすることで子どもに謝ることを教えることが出来ますよね。
(ただし謝ればいいからと、何度もやってはいけませんよ。)
良い経験とは
子供を傷つけない事が大前提で、そのうえで、いろんな体験をさせることです。
失敗してもいいのですが、最後には成功体験にしてあげましょう。
我が家は今年、初キャンプを計画してるのですが、そういうことで良いそうです。
社会で受け入れられるために
問題ある部分よりも、問題ない部分を増やす
問題がある部分は、特性であることも多く、短い期間ではなかなか変わりません。
息子は字が汚いのですが、発達性協調運動障害があるのですぐにきれいな字を書かせることは難しいです。
(むしろよく枠の中に字が収まっているなぁとか、嫌がらずに書けていることが素晴らしい!と思います)
息子が大人になった時に、字が汚くてもいいので他人が読み間違えないような字を書いてくれたらハナマルです。
あと10年以上あるので、その間に成長してくれると思います。
問題のない部分を伸ばすというのは、例えば好きなスポーツを頑張ったり、お友達と遊ぶのが得意なら社会性を伸ばしたり、本を読むのが好きなら本をたくさん読ませたり、それぞれ問題のない部分を伸ばせばよいです。
問題のない部分が大きくなっていくと、問題のある部分は目立たなくなります。
親にも知識が必要
療育の先生や支援級の先生、放課後デイサービスの先生方にお任せ!ではなく、親にも知識が必要です。
知識がないと何もできないからです。
そして親が知識を持ってるだけじゃなくて、行動をする。
その行動を何度も繰り返す。
すると、その行動が特別なものではなくなって、意識しなくても自然にできるようになります。
そうやって定着させるのが大事です。
発達障害児の親あるあるだと思うんですが、特に大変な子どもがいると、↑これを親が自然にやっちゃいますよね。
そうしないと生活ができないので…。
息子は大変なタイプだったので、私が必死に情報を集めて行動しました。
今では息子が非常に落ち着きました。
おわりに
機会があれば親の勉強会や講習会に参加することをお勧めします。
とても勉強になりました。
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