支援級への不安~差別されませんか?に答えます~

発達
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はじめに

知的な遅れのない自閉スペクトラム症のたくま。

 

小学校入学時は支援級情緒クラスでした。

三年生の時に普通級に移行して、六年生で私立中学受験をし、無事に合格しました。

今は私立の中高一貫校の中学1年生です。

 

 

支援級は親がたくさん考えて決めた進路。

最善と考えて選びましたが、支援級に入ることへの不安はありました。

その不安は的中したかどうかを振り返ってみたいと思います。

 

差別されるんじゃないかという不安

一番大きかったのはこれです。

 

支援級に入ることで、周りから差別されるんじゃないか。

 

特に心配だったのは登下校で学年問わず子供達からいじめられたりするのでは…と心配していました。

 

 

 

6年通った結果・・・・

 

差別はありませんでした。

 

 

 

まあ子供からの差別はありませんでしたね。

 

むしろ大人はありましたね。

 

特に、子供が診断済みで普通級行かせてる親からの、ね。

 

 

 

差別というか、馬鹿にされて憐れまれた感じです。はい。

 

あんなにあからさまなのは一人だけですが。

 

同じ発達障害だからこそ、嫉妬やらなんやらでこういうことになっちゃうんでしょうね。

めんどくさいですね。

 

経験上、無理やり普通級に行かせている親は厄介です。

もちろんまともな方もいらっしゃいますが、攻撃的な方は要注意です。

 

この方とは、就学相談会みたい親の集まりで知り合ったんですが、支援級に行かせる予定の私の意見を初対面で真っ向から否定してきました。

会を催しているスタッフの方はタジタジでした。

この方のお子さんが支援級判定だったけど普通級を選んだから、私を否定したかったんだと思います。

 

グループでご自分のお子さんの話をしてるときに涙ぐむし精神が不安定だったんでしょうけど…。

 

 

差別してくるのは同じ障害児の親

入学の時に支援級に入学するのは学年でたくまだけで、入学式の写真撮影が針の筵だったんです。

 

他の一年生よりも先に、たくま+支援級のお兄さんお姉さん+校長先生たちで写真を撮りました。

親の私たちも入りました。

体育館の前方で、保護者席と向き合う形でハイポーズ。

じろじろと視線を感じましたよ。

 

私だって逆の立場なら見ます。

 

え?あれ誰?一年生?何組?体大きくない?(支援級のお兄さんお姉さん)って。

 

なんでこんな見られながら撮影せなあかんねん!最悪!と思いながらも、意地で堂々とにっこり笑顔で写ってやりました。

 

後日、それを見ていたあの方に「なるみさんすごいわぁ~、笑顔で堂々として・・・私なら絶対無理!!あんなに見られて!!勇気あるわぁ!と言われました。

 

は??????

無理って何??????

言い方ひどすぎん?????

 

と思いながらもにこやかに返しましたけどね。

この方は普段は物腰が丁寧で柔らかいですが、スイッチが入ると途端に配慮が皆無になりました。

親同士って怖いなと警戒が強くなったのはこの方がきっかけかもしれません。

ちなみにヒエラルキーがあるとしたら最上部の方です。

ザ・定型な方。

いじめをするかされるかならする方、と自分でおっしゃってました。

私は見下されてたと思います。

 

 

2年生の頃に、たくまが心配だったので、授業を覗きに行かせてもらったことがあったんです。

2年生の時はまだ支援級だったので、交流先のクラスを。

当時ほぼ全交流だったかな。

 

交流先がその方のお子さん(たぶん自閉+知的あり)と同じクラスで、見かけることがありました。

 

すると明らかに浮いてたんですよね・・・。(たくまは問題なく過ごしてました。)

 

まぁ、他にも授業中離席して教室の外に行っちゃう子もいたし、休み時間に廊下で着替えてる子もいたのでそういう目立ち方ではなかったんですが。

 

なんていうか、しっかりした女の子にお世話されてる感じだったんです。

発表中に止まっていたので、こう言うんだよと他の子から耳打ちされてました。

授業が理解できてないのかな、しんどいんじゃないかなと感じました。

 

あと休み時間も一人で心もとなさそうにしていたので、友達関係が難しいんだろうなと。

 

そういうのを見ていたので、お子さんのためには支援級に移った方が良いのではと思っていましたが、親御さんがああいう方なので移らないだろうと静観していました。

個人的には、子供が辛い思いをせずにそれぞれに合った環境で過ごせるのが良いと考えています。

辛い環境で毎日何時間もって、心病みますからね。

私はそういう考えのもとで、その時その時、たくまに合った環境を選んでいるつもりです。

 

結局、たくまは3年生から普通級に行ったんですが、その方のお子さんは4年生?くらいから支援級に行ったみたいです。

 

卒業式で久しぶりに声をかけてお子さんを褒めたらあの方の顔が引きつってました。

バカにされたと思ったのでしょうか。

 

いや、支援級ってことで私がバカにするわけないやろ???

そんなんで優越感持つのアンタくらいやで??????って感じでした。

 

もちろん口にはしませんでしたが。

 

あの時ひきつってたということは、やっぱり入学式後に私に言ったことは嫌味だったんだと6年越しに答え合わせができました。

残念です。

 

中学は別々なのでもう関わることもないでしょう。

この方との経験により、定型児の親よりも障がい児やグレー児(園時代に思うところあり)の親の方が差別というか馬鹿にしてきたり比べてくると確信するようになりました。

あの子よりはマシ、あの子よりはできる、って。

 

定型児の親も人に寄りますが、大多数は、障がい児側が暴力振るったり授業妨害したりと我が子の不利益になることをしない限りはそもそも興味がないでしょう。

実際に、たくまはそのような行動を取って来なかったためか、周りからは好意的に接してもらうことばかりです。

嫌な視線も感じません。

裏で何か言われている可能性はありますが、見えるところで何もなければ良いと考えるタイプなので全く問題ないです。

 

子ども達に差別意識はなかった

子どもって特に低学年の頃は柔軟性がありますね。

 

支援級から交流級に朝の会と遠足などのイベント時にいってましたが、担任からたくまの存在を簡単に説明されればそんなものかと納得したみたいです。

 

たくまは1年生の頃は大荒れで(2年生から落ち着いた)、交流クラスで朝の勉強で計算テストをして1問間違うだけでぎゃあああと泣き崩れてたんですが(支援員の付き添いアリ)、低学年の頃だったのでスルーで終わってたみたいです笑

 

子どもってすごいな。

 

普通級のお友達ができた

すごくラッキーなことに、入学直後に登校の付き添いをしていたら見ず知らずのご近所ママさん達に呼び止められ、うちの子たちも1年生だから一緒に行かせましょ!と誘ってもらいました。

 

後で支援級と説明しても、態度は変わらず一緒に行ってもらえました。

今思えばリーダー的な人が良い人ですんなり受け入れてくれたんですが、もしかしたら他の親御さんは何か思うところがあったかもしれませんね。

 

幸いなことに、リーダーママさんの息子君がたくまのことをとても好んでくれて、お手紙を書いてくれたり放課後に遊んだり誕生日に誘ってくれたりして仲良くしてくれました。

 

支援級のたくまのところに、休み時間に普通級のクラスメイトを連れて遊びに来てくれたこともあります。

 

支援級の担任からは「普通級の子が支援級に遊びに来たのを初めて見た」と言われました。

私は逆にびっくりしましたね。

そんなに支援級って閉鎖的なの?っと。

まあ閉鎖的でしたね。(機会があれば書きたいです)

 

 

朝の登校グループは、たくまが苦手なタイプの子がおり早々に離脱しましたが、その息子君はたくまと行きたがってくれて卒業まで毎日二人で登校していました。

 

もちろん、支援級だった頃も普通級に移った後も、息子君の態度に変化はありませんでした。

 

リーダーママさんにもことあるごとに感謝を伝えてますが、こういう垣根のない息子君の態度に親の私が励まされたことはたびたびあります。

 

息子君以外の子供たちからも、支援級ということで差別を感じたことはありません。

 

子どもは、良くも悪くも、周りからの影響を受けやすいです。

息子君のように、普通に接してくれるお子さんがいたことが、たくまの環境を良いものにしてくれたと思っています。

 

ありがとう…。

 

 

馬鹿にされた話

ただ、馬鹿にされてるなーと思ったことはあります。

 

4年生の頃だったか、たくまが女の子にクスクス笑われて避けられたと言ったことがありました。

 

すぐに担任に連絡したら、その子たちは他の子にもしていて今ちょうど指導しているところだったそうです。

他の親御さんからも報告があったそうな。

 

だからたくまくんは悪くないし、そんなことをするその子たちが悪いって伝えてくださいと。

今指導中なのでお母さんごめんなさい、もうすこしお時間をください、と言われました。

 

この件は、たくまがどうこうというよりは、女の子独特のアレなんだなと理解しました。

 

その後、全くゼロではないかもしれないけどあからさまなのはなくなり、たくまも気にしないようにしたみたいです。

 

定型児親は我が子に害がなければOK

小学校生活6年間を通して感じたことは、子供たちは所属クラスを理由に差別はしてこなかったということ。(他の理由の差別ももちろんナシ)

在籍が支援級でほぼ交流で過ごしている時も、お友達と楽しそうに話していたし仲良くしてくれる子が複数いました。

普通級に移行してからも支援級に在籍していたことでいじめてくる子はゼロでした。(そもそもいじめられませんでした)

 

もちろん地域柄や運の要素もあるでしょう。

けれど7年前の私が不安に思っていたようなことはどこにもありませんでした。

 

所属クラスは正直そんなに重要ではなくて、

「お友達を叩いたり蹴ったりしないこと」

「チクチク言葉を使わないこと」

「集団のルールを理解し守ること」

これらができていることが重要だと思いました。

 

親というものは結局、我が子に害をなすかどうかだと思うんですね。

おとなしくて輪を乱すことのない障がい児がクラスにいても気にならなくないですか?

逆に、普通級にいるけどすぐ手が出る、口が悪い、授業中に先生の邪魔をして授業妨害する、ような子がいたら、所属クラス関係なく我が子に関わってほしくないですよね。

 

上記赤字の3つができていないと、障害がなくても保護者ネットワークで名前が広がります。

もちろん悪い意味で。

 

そうならないように育てることが、所属クラスよりも大切かなと思っています。

案外周りの方々って、ちゃんと見てくれてますよ。

だから適切な行動を取れるお子さんなら大丈夫だと思います。

おわりに

支援級入学前にとても不安だったことに、卒業後振り返ってみました。

少しでも参考になれば幸いです。

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